強い近視、遠視、乱視ではメガネより優れた矯正効果を得られることが多いのですが、
誰もがコンタクトレンズを使用できる訳ではありません。
コンタクトレンズの非適応者となる人は下記のような方々です。
・コンタクトレンズを装用しても視力が向上しない人
・結膜炎、角膜炎、ドライアイなどの眼疾患がある人
・コンタクトレンズの管理が出来ない人
・異物感に耐えられない人や、神経質な人
・その他、医師がコンタクトレンズの装用に適さないと判断した人

コンタクトレンズは眼にとって異物です。
適切なコンタクトレンズを装用していても眼に負担がかかります。また装用時間が長いと重篤な眼障害につながることがあります。
装用時間を短くするために外出から帰ったらすぐにメガネに変えるなどし眼を休ませるようにしましょう。

コンタクトレンズを装用したまま眠ってしまうと、目に必要な酸素が不足してしまい大変危険です。（うたた寝、仮眠も同様です。）
高酸素透過性を持ったコンタクトレンズの中には「連続装用」といって眼科医の指導、許可のもと、装用したまま眠ることが可能なタイプもあります。
ご自分の判断で連続装用を行うことは避けてください。

調子よく使用していても、自覚症状にあらわれないトラブルが生じていることがあります。
コンタクトレンズは使用するにつれてキズがついたり、変形、変色したり汚れが付着することがあります。
急激に症状が現れれば容易に判断することができますが、これらの症状は徐々に現れるため自分ではなかなか判断できず、症状が出たときには重篤な眼障害につながってしまう恐れもあります。
定期検査を受けていると、これらの現象を早期に発見でき、問題があればレンズの規格を変更するなどの処置がとられることやケア用品の変更などの対応も可能となります。
取扱い説明書でも説明していますが、定期検査の趣旨を良く理解し必ず定期検査を受けてください。

アレルギー体質すべての人が使えない訳ではありませんが、通常よりコンタクトレンズが汚れやすくなることがあります。
また、コンタクトレンズを使用することでアレルギー症状が悪化したりすることがあります。個人差もございますので、詳しくは眼科医にご相談ください。

朝コンタクトレンズをつけ、夜寝る前にはずす装用の仕方を「終日装用」。
夜眠っている間もコンタクトレンズをつけたままにしておく装用の仕方を「連続装用」といいます。
連続装用可能なコンタクトレンズであっても、涙の量・アレルギー体質などが原因で連続装用できない場合がありますので、事前に眼科医による検査を受け、眼科医の指示に従ってください。

パソコン入力やデスクワーク、コンピュータゲームなど、目の前の一点を見つめながら集中する作業をおこなうと、まばたきの数が減少し乾燥感へとつながります。
対策としては
・意識してまばたきの回数を増やす。
・パソコンの画面などは正面ではなく、やや下目づかいで見れるよう机、いすの高さを調節する。
・コンタクトレンズを装用したまま点眼できる人工涙液の目薬を利用する。
などが挙げられます。
また、パッチリとした目で、くっきりとした二重まぶたの方の中には、無意識におこなうまばたきでは、まぶたが完全に閉じきってない方もいて、特に注意が必要です。

角膜に酸素不足が起こると、周囲の白目の血管が拡張して、角膜に血液や酸素を補充しようとし充血が起こります。また、ハードコンタクトレンズを装用していると水平方向に充血することがあります。
コンタクトレンズの長時間装用において角膜の酸素不足が原因で充血が起こったり、アレルギー疾患など、様々な原因があるため、自覚症状（痛み）がなくても簡単に判断しないで、眼科医の診察を受け原因を明らかにし、対処する必要があります。

小さなほこりやゴミが目とコンタクトレンズの間に混入した可能性があります。すぐにコンタクトレンズをはずし、よく洗浄してから装用してください。それでも痛みがとれない場合はすぐに眼科で診察を受けてください。
また、コンタクトレンズを装用中だけ痛みを感じる場合は、コンタクトレンズにキズや破損があったり、汚れが蓄積されている可能性があります。その場合はコンタクトレンズ購入先にご相談ください。

コンタクトレンズにマスカラ等の化粧品が付着した場合、なかなか落ちにくいものです。化粧品が付着しないよう十分注意してください。
コンタクトレンズを装用する時は、お化粧する前に清潔な手で装用し、はずす時は清潔な手でコンタクトレンズをはずしてからお化粧を落とすようにしてください。
化粧品がコンタクトレンズに付着した場合は一度コンタクトレンズをはずし、専用のケア用品で丁寧にこすり洗いをしてみてください。それでも解消しない場合は、コンタクトレンズ購入先や眼科にご相談ください。

すぐにコンタクトレンズをはずして、眼科医の診察を受けてください。そのまま装用を続けていると、重篤な眼障害につながることもありますのでご注意ください。

コンタクトレンズをはずして物を見た時にすりガラスを通して見るようにかすんで見えることがあります。
時間の経過とともに徐々に見え方がはっきりしてくる場合は、角膜の酸素不足が原因となります。
また、コンタクトレンズの使用時間が長い場合や、コンタクトレンズの規格が適合していない場合、コンタクトレンズの汚れがひどい場合なども時間の経過とともに見え方が変化することがあります。
これとは逆にコンタクトレンズをはずした時の見え方が、以前と比べ見えるようになることがあります。特に近視の方でハードコンタクトレンズを使っている方に多く見られるようです。
原因はハードコンタクトレンズによる影響で、一時的に角膜の形状が変化したための症状で、時間とともに元へ戻ります。
どちらにしても「レンズをはずした時に見え方に変化がある」場合はそのままにしないで眼科医に相談してください。

海やプールでは、目に水が入りコンタクトレンズを紛失してしまうおそれがあります。
また、海水などの塩分やプールの消毒剤などがコンタクトレンズに悪影響を与えてしまい眼障害を引き起こす可能性もあります。
このため、泳ぐ時は基本的にコンタクトレンズを外すことをおすすめします。
使い捨てコンタクトレンズ装用されていた場合は海やプールから上がった後、すぐにコンタクトレンズをはずしてください。
泳ぎ終わった後の目は雑菌が繁殖しやすくなっていますので、時間を置いてから新品のコンタクトレンズを装用するようにしてください。

できればはずした方が安心です。
コンタクトレンズが乾燥してしまうことにより、ズレたり、はずれやすくなる可能性があります。

航空機のテロ事件対策の為、手荷物として機内への持ち込みが厳しい状況になっています。
スーツケース等に入れて持ち込む場合はほぼ大丈夫ですが、廃棄の指示があれば従ってください。
実際にお持込ができるかどうかは、前もって利用する航空会社にお問い合わせいただきますようお願いします。

コンタクトレンズの耐用年数は、材質・種類・メンテナンス・装用者の体質などで大きく差がでてくるため、使用期間だけでは取り換えの時期を判断できません。
一般的にはハードコンタクトレンズは2年前後、ソフトコンタクトレンズでは1年～1年半と言われてます。

航空機内でのコンタクトレンズの長時間装用は、気圧の変化や乾燥などが原因で通常時に比べ目に負担がかかるおそれがあります。搭乗時間が長くなる場合、できればメガネの装用に切り替えることをおすすめします。

点眼薬の成分が、特にソフトコンタクトレンズに与える影響が否定できない為、コンタクトレンズ装用中に使える点眼薬は限られます。
眼科医、又は薬剤師にご相談ください。

汚れの成分は様々ですが、主に
・目の中の成分…涙に含まれるタンパク質、脂質、無機質
・目の外の成分…マスカラなど目の周りの化粧品、手指の垢、脂
などがあげられます。

コンタクトレンズに汚れを付着したままにしておくと、汚れが固着してしまいます。
また、汚れたままのコンタクトレンズをそのまま装用すると、角膜の表面を傷つけ、様々な目の障害を引き起こしてしまいます。
目の健康の為にも、毎日のコンタクトレンズケアを正しく行いコンタクトレンズを清潔に保ちましょう。

コンタクトレンズを外したらすぐにケアをする習慣を作りましょう。
汚れたままのコンタクトレンズを放置すると汚れが固着してしまいます。

どちらも化学薬剤を使用するため同じように思われがちですが、洗浄と消毒とでは目的が異なります。
洗浄はコンタクトレンズの汚れを落とすことを意味し、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ共に必要となります。
消毒とは、コンタクトレンズに付着している微生物の増殖を抑え、その病原菌を減らすことを目的として行い、ソフトコンタクトレンズでは必須条件となります。

はい。コンタクトレンズ装用後、できればコンタクトレンズケースは毎日洗ってください。
雑菌の繁殖を防ぐ為に自然乾燥をし、常に清潔に保つことが大切です。
また、ソフトコンタクトレンズケアの消毒剤にはコンタクトレンズケースも付いてくるので、その度に清潔なコンタクトレンズケースと交換してください。
ハードコンタクトレンズケースは、少なくとも半年～1年に1回は新しいものと交換してください。